睡眠負債を取り除く
2018年1月1日
人は5時間以下の睡眠が数日続くと、飲酒した後の判断力しかない状態になると言われています。
更に4時間以下の睡眠が2週間続くと徹夜と同じ状態となって、注意力や記憶力が低下すると言われています。
不摂生で睡眠が少ない場合もありますが、知らないうちに睡眠時無呼吸症候群(SAS)の人も日本では300〜500万人の患者がいると報告されています。
長距離バスの運転手が、うっかり注意力の欠失を起こし、重大な事故を起こしたり、新幹線の運転手が居眠りをしている事が報告されたりしてきました。
睡眠不足がもたらすマイナス面を「睡眠負債」と呼ぶ様になっています。
好ましくない結果に繋がれば、当然経済的な損失にも繋がります。
年間3兆円以上の損失試算がされているほどです。
日本では、寝る間も惜しんで頑張る事が美徳として来たところもあり、余り睡眠不足に付いて論議されることは最近までありませんでした。
自分は勿論、周りの人にひどい集中力の欠けた状況や、だるさ、ついついコックリしている自分や他人がいる時には、今一度睡眠の質を調べてみる必要があるのではないでしょうか。
限られた病院では睡眠の質を評価の出来る専門医もおられますが、家族に睡眠のパターンをちょっとモニターしてもらうなど、工夫してみることをお勧めします。
文章を同じところを何度も読み返してみる、車がのろのろ渋滞の中でまぶたが落ちてくる、など経験する場合は相当な睡眠負債がかかっていると思ってください。