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こうのどり

2015年7月28日

 

こうのどり

皆さま、ご存知ですか?

『こうのどり』

産婦人科医が主人公という、今までの医療系の漫画や小説にはない珍しい設定で、お産の素晴らしさ、お産に対する不安と向き合う気持ちが、情緒的に描かれています。

僕は医療職ではありませんので、産婦人科病院で働くにあたり、勉強を兼ねて読みました。

以前は何の心配もなくお産を終えることを、どこかで当たり前のことのように感じていましたが、

この漫画を読み、お産のお手伝いをする病院で日々を過ごしていると、そんな漠然とした考えは見事に覆されました。

お母さんは、100%絶対安全、なんていうことが言えない世界で、場合によっては自分の生命に関わるリスクにまで向き合って赤ちゃんを産もうとします。

赤ちゃんは、お腹の中でずっと愛情を注いでくれたお母さんに会うために、必死に産まれてこようとします。

そんな2人の対面を邪魔する権利なんて、本来は誰も持てるはずがなく、お産は、究極的には2人のためだけの瞬間、出来事なんだと思います。

そして、お母さんと赤ちゃんだけでなく、お産をサポートするご家族や医療職の皆さんが、その対面の瞬間を当たり前に感じさせる程、一生懸命頑張られていた結果しか見えていなかったんだなぁ、と痛感しました。

スタッフの皆さんにもお勧めしたところ、「ここに書いてある話、大袈裟じゃなくてリアル。面白かった!」と好評でしたので、皆さまもご興味があれば、是非手にとってみて下さい^ ^

女性は勿論、男性でも楽しめると思います(寧ろ男性の方が気付きが多いかも!?)

そう言えば中学2年の頃、現文の授業中に漫画を読んでいたら先生に見つかり、「漫画で感性を鍛えています。あ、あと漢字も。」と真顔で説明し、鼻で笑われました。

あれから20年が経ちましたが、「やっぱり漫画から学べることはあった・・・当時の考えは正しかったんだ。」と自分に言い聞かせています。無理やりですが。

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