いのちの誕生
2015年11月11日
今日もどこかで新しい「いのち」が誕生しています。
鹿児島市では1日に15.4人、日本全国では2,749人、地球上では35万6,164人が誕生しています。(平成25年度統計より)
「いのち」のはじまりは受精卵、砂粒よりも小さい0.2mmの大きさ。
母親の胎内で280日間大切に守られ育まれて、大きさ2,000倍、重さ60倍と驚異的な成長を遂げて、誕生します。
生まれてくる日は赤ちゃんが自分で決めるといわれています。(予定日通りの出産は8%)
赤ちゃんは、育ちあがった自分の肺から酵素というサインを血液に出して、子宮を収縮させます。子宮が収縮して赤ちゃんを押し出す力(陣痛)が起こります。
たった7㎝の産道を通り抜けるのに約半日、ひどい時は2日も3日もかかる人もいます。
赤ちゃんにとって生まれることは、生きるか死ぬかの命がけです。
でも、赤ちゃんの力はすごいです。
上手に姿勢を変え、頭の骨の形を変え、体を回旋させて、自分の力で生まれてきます。
「オギャー」…力強い産声は、赤ちゃんが初めて呼吸を始めた時の声です。
元気な産声を聞くと、出産の現場にいるすべての人の顔が自然とほころび、とても心が温かくなり幸せに満ちて、嬉しさのあまり自然と涙が出てきます。喜びの涙です。
お父さんも泣きます。声をあげて泣くお父さんもいます。
「生まれてきてくれてありがとう」「生まれくるのをみんな待っていたよ」
初めてわが子を抱っこしての言葉は、「重い」「小さいのに重い」「いのちの重みを感じます!」
なんて素敵な言葉でしょう。
子育て真っ最中のお母さん、お父さん、ご家族の皆さん!
赤ちゃんが生まれたあの日の「感激」を思い出しましたか?
楽しみにしていた可愛いわが子の毎日の子育て、いかがですか?
オッパイもミルクもあげたし、オムツも替えたのに、どうして泣き止まないの?
夜泣きも始まり、何回も起こされるたび、「こっちが泣きたい!」「いい加減にして!」
ハイハイが始まると、箱からテッシュは取り出すし何でも口に持っていき目が離せない。
時間かけて作った離乳食は食べてくれない? どうして~
子育て中は悩みの連続です。また、マニュアル通りにいかないのが子育てです。
柿木病院の育児学級で、同年齢の子どもを持つお母さまたちとおしゃべりしませんか? わが子が可愛く思えてきますよ!
育児学級担当…助産師のF・Hでした。